英語名言集3
"Winner Take Nothing" Earnest Hemingway
『勝者に報酬はない』 アーネスト・ヘミングウェー
Unlike all other forms of lutte or combat the
conditions are that the winner shall take nothing;
neither his ease, nor his pleasure, nor any notions
of glory; nor, if he win far enough, shall there be
any reward within himself.
他のあらゆる争いや戦いと違って、前提条件は、
勝者には何もやらないこと――彼には、くつろぎもよろこびも、
また栄光の思いすら与えない。さらに、仮に圧倒的な勝利を
収めた場合も、彼の内面にすらいかなる報償をも与えないこと
――である。 ぽんちち 意訳
Winner take nothing.
受験英語だと、takeかtakesかと考えるかも
しれませんが、この場合は「どっちでもいいです」。
というか、英語の本でも両方ある所が笑えます。
正確には「文脈による」です。
大事なのは「語順」です。語順が崩れると英語では
なくなりますので。
Winner(S)/ take(V)/ nothing(O).
SVOの語順が英語のエッセンスです。
それ以外のトリビアクイズ的な要素は正直、多少ブロークン
でもいいのではないかとすら思います。
本当の意味での「圧倒的な努力」の末に得られたものに対して
は、それ以外に報酬はいらないという気持ちは、あくまでも何と
なくですが、分からないではないです。
そこでの報酬は、いわば、
●情熱の全てをぶつける事ができる対象(の存在+それを見つけた事)
●その対象で結果を残したという事実
だと思います。
陳腐な言い方ですが、
「やりきった感」
が得られると、他には何もいらないという気持ちにもなるでしょう。
そうです、
『あしたのジョー』
です。
クリエイティブ系で考えると、
「芸術を志す人にとっては、何もないところから
何かをクリエイトすること自体がひとつの独立した
報酬であり、喜びなのだということです」(村上春樹)
『ひとつ村上さんでやってみるか』p72