自動詞と他動詞は受験英語としては大事
自動詞(vi. Intransitive Verb)と他動詞(vt. Transitive Verb)
は受験英語としては大事です。
理由は、
自動詞か・他動詞かによって、英文の基本的な
構造(5文型)が決まるからです
*[M]は修飾語です。basic terms をどうぞ。
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第1文型S+V+[M]→自動詞
第2文型S+V+C→自動詞
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第3文型S+V+O+[M]→他動詞
第4文型S+V+O+O→他動詞
第5文型S+V+O+C→他動詞
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ですから、英文をより正確に理解していく上で、
自動詞か他動詞かがパッと分かると、かなりの
強みになります。
逆に、こんがらがって分かりづらい部分でも
あるので、受験の文法問題にはとても良く出
てきます。
とはいえ、それ以外の場面では、完璧な英語を
目指す人以外は、そこまで神経質になる必要は
ないと思います。
(前置詞が抜けたって、たいがいの場合、
意味は通じますから)
ですが、最低限の理解は英語学習者なら知って
おいた方が良いです。
では、具体的にどのように、
自動詞と他動詞を理解していけばいいのでしょうか?
自動詞はそこで完結・他動詞は他に影響を与える
よく言われる説明は、
目的語(O)を取らないのが自動詞
目的語(O)を取るのが他動詞
ですよね?
もちろん、自動詞と他動詞においては
ここの理解が最も大事です。
でも、これだけだと、いかにも文法の説明然
としていて、分かる人には分かるけど、分か
らない人には分からないままなのではないかと
思います。
自動詞は目的語がいらないわけですから、
その動詞(自動詞)が他に影響を与えず、
「自」(みずから)で完結します。
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例文)
We talked.
私たちは話した。
「話した」という行為は We としか関わらずに完結
できるので、目的語は要らないという事になります。
話した内容を言いたい場合は、「前置詞」を使って
[M](修飾語)として後ろに配置できます。
(詳しくは下記で)
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他動詞は目的語がないといけないわけですから、
「他」に影響を与えるわけです。ここでいう
「他」が「目的語」(O)です。
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例文)
I read a book. 私は本を読む
I read→a book
~~を読む
この「を」の部分が他のモノに与える影響です。
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自動詞か他動詞かを見分ける方法・順序
以下で詳しく見ますので、ここでは箇条書きで。
1 目的語(名詞)が来ているか?
He introduced me to his friend.
動詞の直後に目的語が来ていれば他動詞。
2 前置詞が来ているか?
We talked about our teacher.
動詞の直後に前置詞が来ていたら自動詞。
(たまに、目的語が省略された他動詞という
場合もあります)
3 結局は文脈
自動詞であり他動詞でもある動詞は山ほどあります。
「目的語」「前置詞」でかなりの部分は分かりますが、
何だかんだ言って最も大事なのは「文脈」です。
既に書いたように、その動詞が、その文章中で、
「自」分で完結していれば、自動詞です。
逆に、「他」のモノ(目的語)に影響を
及ぼしているなら他動詞です。
1,2,3を全部やっても分からなければ、もうほおって
おきましょう。
(英語を理解していくのに本当に必要な事は多く
ありません。この記事をどうぞ)。
とはいえ、下記できちんと説明しておきます。
自動詞の後ろには前置詞・他動詞の後ろには目的語
「他動詞は目的語を取る!」と習いますから分かりやすい
ですが、自動詞の後ろに[M](修飾語)がつく場合にも決まり
があります。
自動詞の後ろには前置詞が付きます
他動詞の後ろには目的語が来ます
例文)
We talked about the next meeting. (自動詞+前置詞)S+V+M
I ate two oranges. (他動詞+目的語)S+V+O
目的語(O)は名詞の事がほとんどですから、
後ろに名詞が来ているか、前置詞が来ているか
で、自動詞か他動詞かを判断する事もできます。
(文法問題などで役に立ちそうですね)
他動詞は、それだけでは完結できないから、
動作の目的となる「目的語」が直後にくるわけです。
自動詞は、基本的には、動詞だけで完結しています
から、それ以外の要素(修飾語)が続く場合には、
完結した動詞(自動詞)の方向性を示す前置詞が
くると考えると分かりやすいかもしれません。
このように、自動詞と他動詞の見分け方ももちろ
んあるわけですが、実はそもそも、自動詞と他動詞
では、数が圧倒的に違います。
自動詞と他動詞の割合は?
英語・英文における、自動詞と他動詞の割合は、
他動詞 90%
自動詞 10%
と言われています。
つまり、英語・英文においては、
他動詞の方が圧倒的に多く、
自動詞はとても少ない
という事実があります。
自動詞と他動詞どちらでも使える動詞がたくさん
ありますが、それらも他動詞としての用法が圧倒的
に多いです。
このブログで何度も書いてますが、
英語というのは語順を大事にします。
(参考記事、「英語は語順」)
上記記事に書いたように、英語は会話でも文章でも、
英語を作る際の要素(SVOC)の並べ方(語順)が
変わることは基本的にありません。
ですから、
誰が、なにを、どうした
~が・・・を—した
といった個別要素をキッチリとさせます。
その結果、動詞の後に目的語をおいて、何を
したのかといった部分を明確にする事の方が
多いのだと思われます。
では、次に、「自動詞・他動詞・受験英語」では
必須のlie と layについて。
lie(自)とlay(他)
lie(自)とlay(他)については、受験英語に
非常によく出てきます。
(問題のための問題つくんなよ、と思いますが、
頻繁に出るので、説明します)
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lie-lay-lain / lying 「横たわる」自動詞
lay-laid-laid/ laying 「~を横たえる」他動詞
*変化は何度も音読して覚えてしまうのが良いです。
例題)
1 I've often (lay/ lain/ laid) on the grass.
2 Her hens have (lay/ lain/ laid) four eggs per week.
考え方としては、「意味で読み取る」のもありですが、
動詞の後ろに注目して、1は後ろにon(前置詞)が
ありますから、自動詞ですね。
さらに have がありますから現在完了です。
ですので、自動詞lieの過去分詞lainが正解です。
2は後ろに、four eggsという名詞がきていて、
意味的にも、たまごを~となりますから、
他動詞layの過去分詞(ここも現在完了なので)
laidが正解です。
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目的語としてよく出てくる他動詞
目的語としてよく出てくる他動詞
discuss attend approach
mention enter leave
reach answer
大事なポイントは、
目的語として出てくる他動詞ですから、
前置詞がいらないわけです。
正誤問題によくでてきます。
We discussed our schedule. ○
We discussed about our schedule. ×
一方、自動詞の方も覚え方があります。
自動詞は前置詞とセットで覚える
自動詞は、後ろに修飾語が来る場合、
前置詞で接続されるので、
前置詞とセットで覚えるのが良いです。
add to ~を増す =increase
add A to B AをBに加える
search A for B Bを求めてAを探す
reply to~ ~に答える =answer~
insist on~ ~を主張する
take after~ ~と似ている =resemble
英語の自動詞と他動詞となると、
「覚えるしかない!」
的な事をいう人もいますが、ここまで説明してきた
ように、キーワードとして、
「動詞の直後」「目的語」か「前置詞」か
だけを見ても、それなりには分かるはずです。
まとめ―自動詞と他動詞
●自動詞はそこで完結・他動詞は他に影響を与える
●見分ける順序は「目的語」→「前置詞」→「文脈」
●自動詞と他動詞の割合は、他動詞90% 自動詞10%
●自動詞の後ろには前置詞・他動詞の後ろには目的語
●自動詞は前置詞とセットで覚える